( ‘A`)猫がかかりやすいと言われる尿石症(尿路結石症)ですが、我家の猫も動物病院のお世話になるなど、とうとうウチの猫にも来てしまったか!というのが本音でしょうか。
今回は、実際に体験した尿路結石の発症から、退院後である術後の様子まで、人間目線からではありますが、活字として情報をシェアできればと思います。
また、尿路結石に端を発する形で訪れたキャットフードの見直しなど、猫の食事についてもいくつか記載しております。
あくまで素人意見になりますので参考程度に受け止めて頂けますと幸いです。
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【猫の尿路結石】もしかしておしっこが出ていない?
( ‘A`)我が家の猫は外でオシッコを済ますので、仔猫時代に使っていたトイレは現在ではほとんど使いません。
それでも、いつでも使えるようにと、砂の鮮度を保つため定期的にトイレ用の砂を入れ替えたりしておりました。
ある日から、家のトイレを利用するようになったのですが、入ってもオシッコをしないで出てきたり、出たとしてもほんの少量(砂が2~3粒、濡れる程度)。
仕舞いにはトイレの中でウウゥゥ~!と唸るようになりました。同時に夜間の外出も急増、帰ってきたと思ったら、すぐさま外へ出て行くなど、いつもとは違う落ち着かない様子だったでしょうか。
【猫の尿路結石】明らかに様子がおかしいので動物病院へ
( ‘A`)動物病院の先生の見立てでは尿路結石とのことでした。
ただ、我が家の猫の場合、結石まではいかずに「粘膜」のような状態とのことでした。
おしっこの通り道である尿道を粘膜が塞いでしまい、思うように排泄が出来なかったというわけですね。
尿路結石は症状いかんによっては時間との勝負でもあるそうで、その場でカテーテルを通して排泄させるという処置が決定しました。
【猫の尿路結石】どんな病気なの?
( ‘A`)腎臓→尿管→膀胱→尿路といったコースを辿り、おしっこが体外へと排泄されるわけですが、最終関門である尿路に結晶や石が出来てしまう病気、それが猫の尿路結石とのことです。
おしっこの中には、様々な老廃物が含まれているようですが、アンモニウムやマグネシウム、カルシウムなどのミネラル成分の濃度が高まると、おしっこの中で結晶化してしまい、ひとつの塊となってしまうようです。
この結晶が集合体となったのが「結石」だとか。
肥大化に伴い膀胱の粘膜を攻撃してしまい、結果として血尿や膀胱炎のトリガーとなります。
さらには尿道に結石が詰まってしまうと、排尿困難となり、尿道結石という症状に見舞われてしまうというわけです。
同様に尿道が傷つけられれば尿道炎であったり、血尿の原因となるわけですね。
完全に詰まってしまうと尿毒症、急性腎不全、膀胱破裂といった重篤と隣合わせとなるため、とても怖い病気になります。
尿路結石ができるわけ
( ‘A`)食事、水をあまり飲まない、尿路感染、肥満、ストレス、飲み薬など、様々な原因があるとされておりますが、要約すると以下の3つが複雑に絡み合っているようです。
- 尿中に捨てられるミネラルなどが多い
- 尿の量が少ない(おしっこが濃くなる)
- 尿のpHが酸性やアルカリ性に傾く
尿路結石の種類
- ストルバイト結石(リン酸アンモニウム マグネシウム)/尿のアルカリ化で出来やすい
- シュウ酸カルシウム結石
- シスチン結石
- 尿酸塩結石
- シリカ結石
( ‘A`)特に、ストルバイトとシュウ酸カルシウムは、猫の2大結石として悪名高く、1番と2番を合わせると、発症率は90%とかなり高い数字がはじき出されているようです。
【猫の尿路結石】尿道カテーテル処置が決まってからの流れ
( ‘A`)時は新年迫るド年末、我が家の猫が6歳の時でした。午前中に来院して、カテーテル処置が決まり病院に預けて、午後の診察が始まる午後から迎えに行ったというのが大まかな流れでした。
事前に決まっていた内容ではなかったため、同意書にサインをするとか、朝食は抜くとか、そういった準備は一切なく、すべてがアドリブのような1日でした。
【猫の尿路結石】尿道カテーテルの費用と検査内容
( ‘A`)実際に発生した費用は、色々な検査もコミコミで、およそ25,000円でした。猫の症状や年齢などを考慮して血液検査なども行ってくれたようです。詳細は以下の通りです。
診療内容 | 費用 |
---|---|
超音波検査 | 2,000円 |
血液生化学検査 | 2,000円 |
鎮静注射 | 5,000円 |
尿道カテーテル | 5,000円 |
皮下点滴 | 1,500円 |
皮下注射 | 1,500円 |
皮下注射(長期作用型抗生剤) | 4,000円 |
( ‘A`)他にも再診料や、処方薬、消費税なんかが加算されますかね。
【猫の尿路結石】尿道カテーテルの処置|術後に処方されたお薬
( ‘A`)術後はしばらくは膀胱炎のような症状が続くとのことで、プレドニンという飲み薬が数回分、処方されました。錠剤タイプのお薬なのですが、炎症を鎮めるためのステロイドといったところでしょうか。
人間の病院でも処方されることもあるプレドニンは、私も長い期間、服用しなければいけない時期がありまして、個人的には副作用のある強いお薬というイメージが強烈です。
ムーンフェイスといって顔がふっくら丸みのある感じになったり、湿疹のようなものが出来たりと、副作用の出方も人それぞれだと思います。
今回のケースでは、非常に短期間での服用だったためか、特に問題はありませんでした。
【猫の尿路結石】キャットフードの大幅な見直しとおしっこの出が良くなるサプリメントを勧められる
( ‘A`)常食となるキャットフードを見直すことで、尿路結石の予防にもつながるとのことで、獣医さんからロイヤルカナンという療法食をオススメされました。
どの動物病院にもディスプレイされていることの多いキャットフードですけど、猫が食べてくれるか?が一番の心配のタネでしょうか。同時に、ウロアクトという利尿作用のあるサプリメントの存在を教えてもらいました。
療法食の定番ロイヤルカナン
( ‘A`)ロイヤルカナンは、カリカリタイプのドライフードとウェットタイプの2種類が展開されているのですが、ダメ元でサンプルはないのか聞いてみたところ、1つずつ譲ってくださいました。
気になる食いつきに関しては、カリカリは及第点、ウェットタイプは物珍しさもあったのか試食程度にとどめただけで、あまり食べてはくれませんでした。
確かにウェットタイプは人間が見てみあまり美味しそうに見えないし、見た感じは肉系フレーバーのドッグフードっぽいなと感じたでしょうか。
ネックを上げるとすれば1袋あたりのお値段の高さではないでしょうか。我が家では、1袋の容量3kgで1,000円に満たないようなカリカリを買っていたのですが、ロイヤルカナンのカリカリ4kgタイプはAmazonなどの通販で最安を探したとしてもおよそ5,500円ぐらいになります。
猫の食費が途端に爆上げとなるわけですが、猫は可愛いし仕方ないかってなもんですね。
利尿作用のあるサプリメント「ウロアクト」
( ‘A`)実際、どのぐらい効果があるのか?正直なところ分かりません。おまじない程度に飲ませているだけといったら無知と言われるかもしれませんが、犬猫用の尿石予防サプリメントとして有名な存在ではあるようです。動物病院の先生からは利尿作用があるという説明を受けました。
ウロアクトとは?
「ウロアクト」は、当院の院長が開発に参加した犬猫用の尿石予防サプリメントです。尿酸性化作用を有するクランベリーパウダーと尿石溶解作用と利尿作用を有するウラジロガシエキスを配合しています。
獣医師が処方する尿石予防サプリメントはストルバイト尿石をターゲットとした尿酸化作用のみの製品が数種類販売されておりましたが、シュウ酸カルシウム尿石にも効果が期待でき、細菌を減少し利尿作用によって排菌を促すことから細菌性膀胱炎にも効果が期待できます。
尿石予防に対して新たな視点からのアプローチが可能となります。
引用先:http://www.hyogopet.com/uroact/index.html
【猫の尿路結石】尿道カテーテル|術後の様子
( ‘A`)無事に処置を終えた次の日から動物病院はお休み、世間も年末年始という年に1度のビッグイベントに突入するというタイミングでもあったため、またぶり返しはしないだろうか?と内心ドキドキしながらの連休。
さすがにトイレに入ったまま、おしっこが一滴も出ずに唸るということはなくなりましたが、確かに膀胱炎のような感じなのかな?という様子ではありました。
半々ぐらいの確率で家用のトイレに入ったりしておりましたが、排泄後の砂の塊は、コンビニのおにぎり1個前後であったりと、排泄量はまちまちといったところでしょうか。出血などは見られなかったと記憶しています。
【猫の尿路結石】尿道カテーテル|お正月明けに定期検診
( ‘A`)本当におしっこが出ているのか?素人ではよく分からない部分も多いため、年明けに再び動物病院へと足を運びまして、術後の様子を観察してもらいました。
猫はおしっこが溜まっているとお腹がパンパンになるらしいのですが、そういった様子もなければ、粘膜で尿道が塞がっているという感じもなく、とりあえず経過は順調、ホッと胸をなでおろした瞬間だったでしょうか。
まとめ
( ‘A`)一度、尿路結石を患うと、キャットフードを見直すなど、猫にとっても飼い主にとっても、転機となるでしょうか。上述の内容は、我が家が6歳の時の出来事でした。(去勢済みのオス猫)カリカリタイプのロイヤルカナンは飽きずに食べてくれております。